第 二章「ブリーフィングルームまでの遠くも幸福な道のり」
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名前:MO−R−ISE−2 サービスグループ:HPD&MC 秘密結社:イルミナティ 今回は、このキャラクターのプレイヤーが好きなゲームをご紹介。 こいつは、こんなゲームが好きなのかと思ってリプレイを読んでみれば、その端々にそれらしい発言があるかも…… ちなみに、彼は「ダブルムーン伝説」が好きらしい。 いまとなっては、知っている人も少なくなっているのではというゲームではあるが、なにゆえいまだあのゲームを愛しているのか、いまいち不明であ る。 ちなみに、現在は「フローティングバガボンド」と「マッチョウィメンウィズガンズ」という二大バカゲーのマスターをしてみようと頑張っていると ころだそうな。 がんばれっ! |
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名前:Rese−R−VED−1 サービスグループ:テクニカルサービス 秘密結社:プロテック 彼の好きなゲームは「ルーンクエスト」だそうな。 いまだ根強いファンが多いゲームであるが、最近、プレイしているところはさっぱり見なくなった。 ファンタジーゲームとしては、最高峰の世界観を持つゲームだと思うので、まったく残念なことである。 |
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STAR−R−INN−1 サービスグループ:HPD&MC 秘密結社:コミュニスト キャラクターイラストの頭にハンマーのマークのついている彼は、当然のごとく(?)「ウォーハンマー」のファンである。 きちんと未訳サプリにも手を出している、ゲーマーの鏡のような男。 |
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名前:Tokyo−R−OSE−1 サービスグループ:アームドフォース 秘密結社:アンチ・ミュータント 好き嫌いなく、いろいろなゲームをする彼だが、基本的にはセンスオブワンダーのあるゲームが好き。 中でも「アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー」が好きだといえば、そのワンダーさが理解できるだろう。 |
さて、あなたがた市民たちが幸福な食事と休憩を終え、ハツラツと奉仕をしていると……突然、コンピューターから呼び出しがかかります。
MO-R-ISE-2:コンピューター様、なんの御用でしょうか?
コンピューター:やあ、市民。さきほど、Yasu-B-JRO-2よりブリーフィングの招集がかかりました。すぐにブリーフィングルームへ出頭するように……
以上です。
Tokyo-R-OSE-1:質問があります! ブリーフィングルームの場所をお教え願いたいのですが……
すると、端末からベベベベベッという音とともに、アルファコンプレックス内のマップがプリントアウトされて出てきます。
マップは1/100000の縮尺地図で、紙の大きさはA2サイズです。
Rese-R-VED-1:で、でかいな……
STAR-R-INN-1:では、現在地とブリーフィングルームを確認します。
現在地はマップの左下の隅、ブリーフィングルームは右上の隅です。
なんと親切なことに、この地図にはちゃんと現在地と目的地には印がついています。
Tokyo-R-OSE-1:素晴らしい地図だ!
Rese-R-VED-1:コンピューター様に感謝しましょう。
コンピューター:なお、ブリーフィング開始は10分後です。みなさん、遅れないように出頭してください。
Tokyo-R-OSE-1:……わかりました(不安そうに)。
MO-R-ISE-2:目的地までの交通機関を調べてみますが……
あなたがたが調べてみた結果、通常の手段ではどうやっても10分で到着することは不可能と判明しました。
しかし、コンピューター様が不可能な指示を下すはずがないので、必ず時間通りに行けるはずです。
疑うことは反逆です。
Rese-R-VED-1:確かに……当然ですね。
Tokyo-R-OSE-1:あのお、コンピューター……私たちがブリーフィングルームへ行くための交通手段は用意されているのでしょうか?
コンピューター:では、市民達の幸福な奉仕に期待します。ブツン……
全員:…………(沈黙)
MO-R-ISE-2:あ、ありがとうごさいました、コンピューター……
STAR-R-INN-1:私はHPD&MCに行って、コンピューター様への奉仕のため車を借りたいと申請してみますが。
HPD&MC職員:では、この申請書にサインをお願いします。
STAR-R-INN-1:サラサラっと。
HPD&MC職員:確かに承りました。
彼は、その書類を机の脇の処理済みと書かれた書類入れに無造作に入れると、ニコニコと微笑んでいます。
STAR-R-INN-1:あの……
HPD&MC職員:まだなにか? (ニコニコ)
STAR-R-INN-1:いえ……あきらめて、走って外に出ます。
Tokyo-R-OSE-1:アームドフォースの巡回車を呼び止めます。
アームドフォース職員:なんだね、市民?
Tokyo-R-OSE-1:この地図の場所に巡回に行かないかね?
アームドフォース職員:その場所は、二週間後の予定だな。
Tokyo-R-OSE-1:私はコンピューター様から任務を授かっていて、早急にこの場所に出頭する必要があるのだがね。
アームドフォース職員:私だって仕事の途中だ。
Tokyo-R-OSE-1:むむむっ……ところで、市民、チョコはいるかね?
アームドフォース職員:おや、ありがとう。
Tokyo-R-OSE-1:賄賂として、いくつぐらいわたせばいいんだろう?
いくら賄賂を払うかの判定してみて下さい。
Tokyo-R-OSE-1:それより、ミュータント能力を使用して調べよう。
市民、あなたは秘密結社アンチミュータントに属しているのでは?
Tokyo-R-OSE-1:もちろん、ミュータントは悪いヤツさ。それがなにか……? じゃあ、判定するよ(笑)
…………判定の結果、成功ですね。
しかし、あなたのミュータント能力は五感が異常に鋭くなるだけで、人の心を読むようなことは出来ませんでした。
Tokyo-R-OSE-1:ちっ……では、そいつの唾液量から、どれだけのチョコを欲しがっているか推測してみよう(笑)
判定の結果……失敗ですね(あたりまえだ)。
Tokyo-R-OSE-1:ちっ……じゃあ、とりあえず3個ほど渡してみます。さぁ、これでも食べて少し休んでくれ。
アームドフォース職員:おっ、これはすまないねぇ……モシャモシャ。ありがとう、うまかったよ。
Tokyo-R-OSE-1:あ、あれ、もう食べ終わってしまったのかい、もっとゆっくり食べれてくれよ……しょうがない、あと3個渡そう……その間に、車を
目的地に走らせるぞ!
アームドフォース職員:モシヤモシャ……ああ、実にうまかった。じゃあ、一休みするかぁ……ぐうぐう……
Tokyo-R-OSE-1:お、寝てくれたか!
では、自動車を運転する判定をしてみて下さい。
Tokyo-R-OSE-1:なに〜!
判定の結果、当然のごとく失敗ですね。
ドガ〜〜ン!!
市民の車は壁に激突して、大爆発しました。
当然、Tokyo-R-OSE-1も粉々に消し飛びます。
Tokyo-R-OSE-2:ちっ、無駄な時間を食ってしまった。すぐに別の車を……
ああ、市民……喜んで下さい。あなたのクローンは幸運なことにブリーフィングルームの近くに登場しました。
Tokyo-R-OSE-2:ほっ……
Rese-R-VED-1:えっと、私は配管工をしているので、下水道には精通しているの思うのですが。下水道を使用して、近道ができないか調べてみます。
ええと、一年に一度、下水道の水が逆流する「ポロロッカ」という現象が、ちょうど今日、この時、この瞬間に発生することがわかりました。
この流れに乗れば、目的地に10分以内で到着できるはずです。
Rese-R-VED-1:よ〜し、やってみるか……
では、ポロロッカの発生するマンホールを開けてみると、どうどうと濁流が流れています。
飛び込みますか?
Rese-R-VED-1:おっと、その前にジャンプスーツとブーツは脱いで、濡れないようにビニール袋に入れておきます。服装の乱れは反逆ですからね(笑)
すばらしい、市民。
清潔な生活は幸福への第一歩です。
では、どうぞ飛び込んで下さい。
Rese-R-VED-1:ぴょ〜ん
MO-R-ISE-2:なんだ、その軽いノリは?(笑)
Rese-R-VED-1:ゴボゴボゴボ……
判定の結果……素晴らしい!
気がつくと、あなたは奇跡的に目的地近くの波打ち際(?)に打ち上げられていました。
失敗すれば窒息死でしたけどね。
Rese-R-VED-1:よしっ! おっと、時間がないんだった。では、いそいそと服を着て、ブリーフィングルームへと走って行きます。
おめでとうございます。
さて、お次は……?
STAR-R-INN-1:あのぉ、ゴシゴシボット(原文:Scrubot)の機動性はどのぐらいのものなのでしょうか?
最大速マッハ3.5です、市民。
STAR-R-INN-1:素晴らしい(笑) ところで、近くにゴシゴシボットはいますか?
さきほど、HPD&MCを襲撃した多数の反逆者の死体を掃除するため、たくさんのゴシゴシボットが奉仕に勤しんでおります。
STAR-R-INN-1:では、ゴシゴシボットに近づいて話しかけます。やあ、コンピューター様に奉仕できるというのは素晴らしいね。
ゴシゴシボット:まったくです、市民。
STAR-R-INN-1:ところで、私はいまコンピューター様に任務を命じられてね……と話をしながら、こっそりゴシゴシボットのプログラムを操作します。
判定の結果……成功ですね。
STAR-R-INN-1:(ニヤリ)そんなわけで、私をこの地図のところまで連れていってくれないだろうか?
ゴシゴシボット:お安いご用ですよ、市民。
STAR-R-INN-1:では、ゴシゴシボットの背中にまたがります。
市民が上に乗ると、ゴシゴシボットはいきなり最大速マッハ3.5で走り出しました。
STAR-R-INN-1:ぶわっ!
さて、しがみついていられるかどうかの判定ですが……どうやら奇跡的にも成功しているようですね。
STAR-R-INN-1:や、やったぁ!
他の市民たち:ちっ、うまくやりやがって……
MO-R-ISE-2:う〜ん、困った……なにか良い交通手段はないですかね?
では、そんな市民の肩を叩くものがいます。
MO-R-ISE-2:な、なんですか?
R&D職員:このあたりに人がいないので、あなたに依頼したいのですが……R&Dの新開発した新交通機関である粒子加速プラズマトレインの試乗をしてみません
か?
MO-R-ISE-2:粒子加速……プラズマトレイン……って、なんですか、そりゃ?
R&D職員:粒子加速器の原理を応用して、光の速度にも迫る超特急環状線を実現しようとしているものです。試乗してくださるのなら、お望みの場所まで運んで差
し上げますよ。
MO-R-ISE-2:じゃあ、ここまで運んでもらえますか?(と、地図を見せる)
R&D職員:はい、ちょうど実験線路の通り道ですからかまいませんよ。
MO-R-ISE-2:では、乗せてください!
市民は、すぐに車内へと案内されます。
車内にはシートがひとつだけあります。そのクッションの厚みは、なんと5メートルほどあり、さほど広くもない車内をみっしりと占拠しています。
MO-R-ISE-2:なんですか、このシートは……
R&D職員:これは最新式の耐Gシートです。この分厚いクッションで、どんな加速もやわらかく受け止めてくれます……おかげで、この電車は一人乗りなんですけ
どね。
MO-R-ISE-2:……す、すばらしい。
R&D職員:では、さっそくシートについてください。時間が無いので、すぐに発車させますよ。
MO-R-ISE-2:ち、ちょっと待ってください!(判定でファンブル)
市民、あなたはあまり慌てて搭乗したため、愚かにもシートに逆の姿勢で腰をおろしてしまいました。
MO-R-ISE-2:そ、そんなバカな!
R&D職員:では、発射……もとい、発車!
強烈な加速度が市民の身体を押し付け、ずぶずぶとクッションの奥深くヘとめり込んでいきます。
もちろん呼吸など出来るはずも無く、目的地に到着するころには……市民、クローンナンバーをひとつ増やしておいてください。
MO-R-ISE-3:は、はい……
さて、あなたの前任者はどうしようもなく愚かな反逆者でしたが、幸いなことに新しいクローンはブリーフィングルームの前に到着しました。
MO-R-ISE-3:あ、ありがとうごさいます……し、しかし、こんなペースで最後まで保つのか……?
新しいキャラクターシートはありませんので、気をつけてプレイして下さい、市民。
MO-R-ISE-3:り、了解しました……