第 三章「極めろ、これが完璧なる解答!」
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名前:MO−R−ISE−2 サービスグループ:HPD&MC 秘密結社:イルミナティ 今回は、このキャラクターのプレイヤーがパラノイアをプレイしてみて、どのような感想を持ったか、そのへんのところをインタビューしてみまし た。 パラノイアというシステムを知って以来初めて体験することができました。 ボクのプレイスタイルは「冷静なつっこみ」が多いですが、パラノイア初体験者の 心の言葉と思って読んで下さい。 慣れていなかったので、楽しんでいなかったように見えるかもしれませんが、 でも、大好きなんですよ、こうゆうシステム! 皆さんも是非体験することをお奨めします、絶対あなたも幸福になれますよ! |
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名前:Rese−R−VED−1 サービスグループ:テクニカルサービス 秘密結社:プロテック 「パラノイア」については本来このスペースで語り尽くせる筈も無いのですが。 …一言で言えば、このゲームは「愛のあるSM」(笑)です。 わかっていただけるでしょうか? とりあえずRPGにある程度慣れてマンネリ感を持ってしまったときなどにこれをプレイしてみると良いかもしれません。 またここで身につけたテクニックはノーマルなプレイにおいてもきっと存分に役立つことでしょう。(注:無論濫用は避けた方が無難です。) |
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STAR−R−INN−1 サービスグループ:HPD&MC 秘密結社:コミュニスト このゲーム、GMは独裁者のようなワンマンぶりだし、プレイヤー達は他のPCを陥れて自己保身をはかる。PCの死は日常茶飯事だし、差別と偏見 が満ち溢れている・・・・・ それでもプレイが破綻せずに楽しめるのは、「いつわりの幸福」というスパイスが爽やかに効いているからでしょう。 TRPGの暗部を強調する事で、逆にそれを昇華させているオトナのゲームですね。 プレイする前は「キチガイじみた馬鹿ゲー」かと思ってたんですが、とんでもない反逆でした(笑) |
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名前:Tokyo−R−OSE−1 サービスグループ:アームドフォース 秘密結社:アンチ・ミュータント 死んだり殺されたりしながら闘争階級路線をひた走るゲーム。まじめにやるのは愚かだけど、一生懸命やったほうが面白いのは確か。自分の保身を考 えているだけでも楽しめてしまうすばらしいRPGです。・・・あなたが共産圏出身でなければ。 ここら辺については「北朝鮮絶望収容所(KKベストセラーズ)」に詳しいので、一読をお勧めします。ただし、パラノイアを初めてプレイする前に 読んではいけません。何度かプレイした後に読みましょう。(これ、約束ね)。 |
クローンナンバーの変わっている市民もいるようですが、全員、時間通りにブリーフィングルームへ集合することはできたようです。
Yasu-B-JRO-2:ごくろうさまです、市民。私がYasu-Bです。
青い扉が開くと、部屋の中には青い服を着た男性が立っています。
Rese-R-VED-1:今日は何の御用でしょうか、Yasu-B様!
Yasu-B-JRO-2:もちろん、みなさんにミッションを授けたいと思って召集したのですが……その前に、MBDを決定しておきましょう。
MO-R-ISE-3:MBDとは?
市民達がより幸福にミッションを達成することが出来るように、各々の役割分担を最初に決めておくことです。
MO-R-ISE-3:なるほど。理解しました。
Yasu-B-JRO-2:では、みなさんのMBD試験を行います。
全員:はいっ!
Yasu-B-JRO-2:ところで、Tokyo-RとRese-R-VEDのお二人は、以前にも、この試験を受けたことがありますね?
Rese-R-VED-1:……はぁ。
Yasu-B-JRO-2:どうしました?
Tokyo-R-OSE-2:い、いえ、もちろん受けたことがあります! Yasu-B様のおっしゃることに間違いありません。
(この二人は何度かパラノイアをプレイしたことがあるので、ルールに付属しているテストはすでに受けたことがあるのです)
Yasu-B-JRO-2:よろしい。では、あなたがたには、私の開発した新型MBD試験を受けてもらいます。
Rese-R-VED-1:大変光栄です!
Yasu-B-JRO-2:これまでのMBD試験は反逆的というほどではないにせよ、やや時間がかかりすぎていました。それを改善したテストなのです。
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あなたはこのような市民に出会いました。 さて、どうしますか? 20字以内で答えなさい。 |
Rese-R-VED-1:むむっ、こ、これは……どうやって答えたらよろしいのやら……
Yasu-B-JRO-2:悩む必要はありません。心の赴くままに答えなさい。
Rese-R-VED-1:そうですね。
Yasu-B-JRO-2:さて、残り二人には、こちらの試験を受けてもらうのですが……市民、この試験用紙には「良い試験用紙」と「悪い試験用紙」がありま
す。あなたがたは、どちらを選びますか?
STAR-R-INN-1:「悪い」だなんて反逆的な試験用紙はいりません。「良い」ほうをください!
Yasu-B-JRO-2:そうですか……では……
Yasu-B-JROはくるりと背を向けて、人差し指と親指で輪を作ると、クイックイッと指を動かします。
いったい何の合図なのでしょう?
MO-R-ISE-3:ううう〜……黙って合成チョコレートを5本、その手にニギらせます。
Yasu-B-JRO-2:では、こちらの「良い試験用紙」をどうぞ。
MO-R-ISE-3:ありがとうございます!
STAR-R-INN-1:おおっ、恐ろしいことに……私は一文無しだ。
Yasu-B-JRO-2:では、こちらの「悪い試験用紙」をどうぞ。
STAR-R-INN-1:あ、ありがとうございますぅ……
Yasu-B-JRO-2:では、試験開始!
十秒後……
Tokyo-R-OSE-2:できましたっ!
Yasu-B-JRO-2:早いですね……
Tokyo-R-OSE-2:時間を短縮するためのテストですから、当然です。
Yasu-B-JRO-2:すばらしい。では、終わった市民は幸福そうに踊っていて下さい。
Tokyo-R-OSE-2:では、幸福ダンスを(ゆらぁゆらぁ)。
MO-R-ISE-3:シュールすぎる光景だ……
Tokyo-R-OSE-2が幸福ダンスを踊り狂う中、しばらく無言で幸福な時間が過ぎました。
ちなみに、MBD試験は基本的に選択問題によって構成されているのですが、「良い試験用紙」には反逆的な解答の上に網掛けがされており、不注意な市民がその
解答を選ばないよう、細やかな配慮がなされてあります。
コンピューター万歳!
しかし、その気遣いを理解できない愚かな市民も時にはいます。
MO-R-ISE-3:あのぉ……この試験用紙にある網掛けはなんでしょうか?
Yasu-B-JRO-2:ああん、なにをいっているのだね?
MO-R-ISE-3:い、いや……独り言です……すみませんでした。
Yasu-B-JRO-2:まったく……
さらには、もっと愚かな市民も……
STAR-R-INN-1:できました、Yasu-B様!
Yasu-B-JRO-2:ところで、以前、試験用紙に自分の名前を書かないという愚かな反逆者がいましたが……そんなことはないでしょうね?
STAR-R-INN-1:い、いえっ……あ、そういえば試験の答えの見直しをしていませんでした。より完璧な答えを導くため、もう少し時間をいただけます
か?
Yasu-B-JRO-2:……まぁ、いいでしょう。
STAR-R-INN-1:(危ない危ない……名前どころか、用紙の裏にある問題まで見落としていましたよ)
Rese-R-VED-1:(まったく……愚か者め!)
再び、Tokyo-R-OSE-2の幸福ダンス以外は、めだった動きのない時間が過ぎ、やっと全員が満足をいく解答を出すことが出来たようです。
Yasu-B-JRO-2:では、試験結果を発表します。市民、そこに整列してください。
全員:はいっ!
Yasu-B-JRO-2:自分が反逆者であると思う者、一歩前に!
全員:一歩下がりますっ!(笑)
Yasu-B-JRO-2:……おかしい。ひとり、反逆者がいるはずなのですが……よろしい、では名前を呼ぶことにしましょう。STAR-R、一歩前に!
STAR-R-INN-1:はい……
Yasu-B-JRO-2:あなたは「秘密結社に引き抜かれたらどうしますか?」との問いに対し、「A.承諾して、その秘密結社に所属します」「B.拒否し
て、現在の秘密結社に残ります」「C.自分で秘密結社を設立します」の選択解答で「B」を選びました。これは、現在、すでに秘密結社に所属していることを認め
ていることになるのでは?
STAR-R-INN-1:いや……しかし、その問いはすべて反逆的内容では……
Yasu-B-JRO-2:ここにMO-Rの模範解答があります。
STAR-R-INN-1:い、いったいどのような?
Yasu-B-JRO-2:「D.無回答」
STAR-R-INN-1:…………
……ZAPZAPZAP
STAR-R-INN-2:どうも、遅くなりました。
Yasu-B-JRO-2:キミの前任者は、自分が秘密結社に加盟していることを認めた、どうしようもない反逆者でした。
STAR-R-INN-2:まったくもって嘆かわしいですね。
Yasu-B-JRO-2:あなたはそんなことが無いよう、期待しておりますよ。
STAR-R-INN-2:当然です。
Yasu-B-JRO-2:では、みなさんのMBDを発表します。試験の結果、MO-R-ISE-3はハッピネスオフィサー、STAR-R-INN-2はハイ
ジンオフィサーに適していると結果が出ました。
MO-R-ISE-3とSTAR-R-INN-2:はいっ!
Yasu-B-JRO-2:では、これはハッピネスオフィサーへの支給品である幸福剤です。不幸そうな人を見かけたら、まずまっさきに服用させること。もちろ
ん、自分で試してみるのもヨシです。
MO-R-ISE-3:あ、ありがとうございます……
Yasu-B-JRO-2:ハイジンオフィサーには、この電動歯ブラシを差し上げます。口の臭い市民を見かけたら、これで真っ先に歯を磨かせて下さい。
STAR-R-INN-2:……は、はい、了解しました。
Yasu-B-JRO-2:さて、残りの新型テストの結果ですが、Rese-R-VED-1は『「イエロー様、ごきげんよう」と挨拶をする』という、実に色彩
感覚に優れた解答をしたので、C&Rオフィサーに任命しましょう。
Rese-R-VED-1:ありがとうございます。
Yasu-B-JRO-2:Tokyo-R-OSE-2は……『おはようございます、市民。幸福ですか?』という、まったくもってつまらない解答をしたの
で……チームリーダーでもやっていてください。いくらつまらない解答でも、反逆的ではないですからね。
Tokyo-R-OSE-2:当然です。私は反逆者などではありませんから!
Yasu-B-JRO-2:では、チームリーダーはこのチームリーダーバッチをつけてください。
Tokyo-R-OSE-2:はい、よろこんで。
Yasu-B-JRO-2:あ、ちゃんと心臓の上につけてくださいね。
Tokyo-R-OSE-2:は?
Yasu-B-JRO-2:他の市民が、あなたの急所を狙いやすいようにお願いします(※注:チームリーダーバッチは的の形をしているのです)。
Tokyo-R-OSE-2:り、了解しました……実に幸福です。
Yasu-B-JRO-2:さて、では、いよいよ今回のミッションについての説明を始めましょう。
全員:おねがいします!
Yasu-B-JRO-2:みなさんは「走っていればこの世はユートピアレース」のことは御存じですか?
Rese-R-VED-1:もちろんです!
Yasu-B-JRO-2:今回、そのレースに、私の所属するサービスグループから新型マシンが参戦するのです。
STAR-R-INN-2:ほうほう、それは楽しみですね。
Yasu-B-JRO-2:このマシンを優勝させることが、今回のミッションです。
MO-R-ISE-3:…………(どうやって?)
Rese-R-VED-2:で、具体的にはどのようなことをすれば?
Yasu-B-JRO-2:マシンが優勝できるように、さ・ま・ざ・ま・な・サポートをするのです。
全員:…………(無言)
Yasu-B-JRO-2:市民、この言葉の意味がわかりませんか?
Rese-R-VED-2:いえっ、よくわかりました!
STAR-R-INN-2:ところで、重要な質問なのですが、Yasu-B様のマシンは参加するマシンであるA、B、C、Dのうち、どのマシンなのでしょう
か?
Yasu-B-JRO-2:Aです。
STAR-R-INN-2:おお〜っ! 全身全霊を持ってして、任務に励ませていただきます!
Yasu-B-JRO-2:よろしい。では、我々のマシンである、新型エコ原子エンジンを搭載した完全自動操縦トランスボットを紹介しましょう。
Tokyo-R-OSE-2:完全自動操縦で、どうやってサポートすればいいんだ……
Yasu-B-JRO-2:ところで、このマシンの最大の特徴である新型エコ原子エンジンについて説明をしましょう。このエンジンは、高速度で走っている時な
どパワーの必要なときには原子力で……ゆっくり走っているときや、停車しているときには、原子炉を停止させて、原子力で走行していた際に充電しておいた内臓
バッテリーを使用するというものです。なんと、このおかげで、これまでに比べてウラン消費量は2/3ですむようになったのです。
Rese-R-VED-2:おお〜っ
MO-R-ISE-3:すばらしい。これぞ完璧な発明ですねっ!
ところで、判定に成功した市民は知っているのですが、原子炉というものは一度停止させてしまうと、再稼動させるには厳重なメンテナンスが必要となるはずで
す。
Yasu-Bの言っているようなエンジンでは、数回再稼動したら原子炉がメルトダウンを起こすのは必至でしょう。
もちろん、上位クリアランスであるブルー様のなさることに間違いなどがあるはずもないので、そんな心配は無用のはずなんですが……
Rese-R-VED-2:(つまり速度を落とすことなく、レースを終えなくてはならないというわけか……)
Tokyo-R-OSE-2:一度も速度を落とさないで突っ走れば、問題ないですよ!
STAR-R-INN-2:すなわち、我らが前に立ちはだかる障害物をすべて排除することが任務ということですね。
Yasu-B-JRO-2:では、みなさん、今回のミッションに必要な装備はPLCにて支給してもらってください。あと、マシンは完全自動操縦ですが、ドライ
バーの登録はしておかなければなりません。あなたがたの名前で登録をしておいてください。レースに関することは、すべてHPD&MCにて受け付けてくれるはず
です。最後にR&Dから、今回のミッションに必要な新発明が支給されるはずです。これは必ず受け取っておいてください。
全員:了解しました。