NPC紹介

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◆野中祥子、21歳、女子大生

 長髪の美しい女性で、現在は四年制の大学に通っています。
 野中家の秘密に関しては何の知識もなく、自分自身では、普通の家庭に育ったと考えています。
 ですが、野中家の伝統によれば、彼女は体内にヒルコを埋められる運命にあるのです。
 彼女は、古代に日本へ逃れたイホウンデー神官の血筋であるため、美川にツァトゥグアへの生け贄に相応しいとして狙われています。
 彼女が父親である野中英男の遺言書に疑問を抱いたところから、探索者は事件に巻き込まれていきます。


STR10 CON 9 SIZ11
INT16 POW15 DEX10
APP16 EDU17 SAN75
耐久力10 ダメージボーナス なし
技能:回避20%、経理40%、コンピューター20%、図書館30%、法律20%、英語読み書き30%
◆美川満男、45歳、狂った民俗学者

 年齢に比べて老けた感のすること以外、一見したところは変わったところの無い男です。
 ですが、彼の正体は現代に蘇った熱狂的なツァトゥグア信者です。彼の目的はツァトゥグアに仕え、究極の存在に少しでも近づくことです。
 彼は、かつてツァトゥグアが人間に崇拝を求めていたハイパーボリア時代の秘術によって、ツァトゥグアとの比較的望ましい関係を保っていました。
 ですが、最近になって頻繁にツァトゥグアから夢が送られてくるようになりました。彼は、その夢の内容からツァトゥグアが新しい生け贄を求めてい るのだろうと解釈し、それに相応しい生け贄を探しました。
 そして、それが野中家に関わりあることを突き止めましたのです。


STR14 CON17 SIZ15
INT17 POW18 DEX15
APP 9 EDU21 SAN 0
耐久力16 ダメージボーナス+1D4
呪文:ツァトゥグアとの接触、肉体の保護、門の発見、門の創造、イザナミの落し子の召還/従属、ヨグソトースの拳
技能:言いくるめ85%、回避40%、極北アジア語会話45%、クトゥルフ神話15%、考古学80%、語学30%、信用70%、人類学60%、地 質学30%、ツァトゥグアの機嫌を読む30%、討論70%、雄弁80%、英語読み書き70%、歴史50%
◆野中英男、52歳、野中家の当主

 探索者は生前の彼に会うことはできません。本格的に探索者が事件に乗り出すのは、彼が殺された後だからです。
 野中英男は現在の野中家の当主で、最も濃くイホウンデー神官の血をひいている人物です。
 彼は、幼い頃に体内にヒルコを埋め込まれました。死んだ両親からは、断片的に野中家の秘密について利かされてきましたが、戦後日本で思春期を 送った英男は、そのことを馬鹿馬鹿しい昔話だとしか思っていませんでした。
 しかし、美川から送られてくる野中家の秘密は、英男に一族の秘密が真実であることを認識させました。そして、一族の血を守ることに目覚め、祥子 を野中の一族である荒井と結婚させることを考えるようになります。
 その考えは妻である静江から強い反感を買いますが、英男は意に解すことはありませんでした。
 そんな彼でしたが、野中一族の秘密を隠そうとするあまり、美川と争いになり殺害されてしまいます。
◆野中静江、48歳、祥子の母

 影のある中年女性です。野中英男の妻で、祥子の母親です。
 彼女は祥子を産むまでに、二度も死産を体験しています。そのため、やっと授かった娘であり、美しく育ってくれた祥子に対して深い愛情を抱いてい ます。
 彼女は野中家の秘密の一端を知っており、長子の体内にヒルコを埋めるという恐ろしい野中家の風習も知っています。
 彼女は、そんな野中家の風習を嫌っており、英男と村を出ることによって、すべてを忘れてしまおうと考えていました。しかし、最近になって、英男 が野中家の血を守るなどと言うようになったことに不安を感じていました。
 そんなおり英男が何者かに殺害されました。彼女は、犯人の見当はつきませんでしたが、その異常な死に様を見て、彼女自身も異常な考えに捕われま す。それは、野中一族の象徴でもあるヒルコを、自らの手で永遠に葬り去ることです。
 静江は英男の腹を包丁で裂き、ヒルコを取り出しました。そして、すべてを忘れ、祥子を守ることだけを考えて、生きていこうと決意します。
 

STR 7 CON 9 SIZ11
INT12 POW15 DEX 9
APP16 EDU10 SAN40
耐久力10 ダメージボーナスなし
技能:信用60%、歴史40%
◆荒井嘉次、42歳、俗物の医者

 彼の家である荒井家も、野中一族の血をひいている家ですが、荒井嘉次が野中家の秘密について知っていることはごくわずかです。
 生来の女好きで、稲穂村にいた頃、何度も女性で問題を起こし、それが理由で村から出ざるを得なくなりました。
 二流の医科大を卒業し、現在では町医者を経営しています。
 そんな彼は、野中英男から、祥子との結婚の話を聞いて歓喜しました。若い祥子の魅力もさることながら、野中一族の本家である野中の財産を手中に できることも大きな魅力だったのです。
 荒井は野中一族であることから、野中の秘密を探る美川に執拗に付き纏われますが、分家出身であ彼井は野中の秘密をほとんど知りませんでした。や がて、荒井が本当に何も知らないことに気づいた美川によって殺害されます。
◆香山清二、34歳、野中家の弁護士

 人当たりの良い顔つきをした、少し丸い感じの体型をした男です。
 弁護士としてはまだ若いですが、優秀な男です。その才能を見込まれて、野中英男に野中家の弁護士として雇われました。
 頼れる知り合いの少ない野中家にとっては、数少ない深いつきあいのある人物です。
 今回の野中英男の殺害事件にも、ショックの大きかった静江や祥子の代わりに警察や報道機関などに対するいろいろな面倒を引き受け、それを的確に 処理しています。
 彼は、密かに祥子に好意を持っています。そのため祥子のことになると、弁護士として以上に親身になって行動します。


STR13 CON14 SIZ16
INT16 POW15 DEX 7
APP10 EDU20 SAN80
耐久力15 ダメージボーナス+1D4
技能:言いくるめ90%、回避40%、語学10%、信用80%、討論60%、雄弁90%、英語読み書き50%、歴史30%
◆宮沢・クレスケンス・慶輔、32歳、生真面目な神父

 稲穂村にあるカソリック教会の神父です。常識のある礼儀正しい男ですが、信仰に関しては真面目で、融通が利かない性格の男です。
 村人に信頼されています。
◆桜田鈴代、30歳、荒井医院の看護婦

 ちょっとばかり、とうが立った感じですが、なかなか魅力的な女性です。 看護婦としての倫理観が欠けているわけではないのですが、いい加減な性 格なので、探索者の行動次第によっては、医院の書類を閲覧させてくれます。


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